「@ 発明を技術的に理解するための技術的知識」について |
出願明細書を作成するには一般的に、先ず発明資料および発明に関する打合せを通じて、技術的な面から
発明を理解することに努めます。
発明資料の記述内容および打合せの内容は、発明の技術的なポイントに絞った解説になる場合が多いため
発明の属する技術分野の基礎的な技術知識(機械、電気および通信等の基礎知識)を、ある程度もっていな
いと、発明のポイントの理解が困難になります。
従って、発明を技術的に理解するためには、発明資料を読めば、または発明に関する打合せに参加すれば
発明の技術的なポイントを把握できる程度の基礎的な技術知識を身に付けていることが要求されます。
但し、発明の対象となる技術分野の基礎的な技術知識をもっていなくても、その技術分野の基本書を読むこ
と又はインターネット等で検索することにより、その技術分野の基礎的な技術知識を理解できれば、実務に対
応できると考えます。
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「A 技術的に理解した発明内容を特許的観点に基づき整理するスキル」について |
技術的に理解した発明内容を特許的観点に基づき整理するスキルとは、発明による特許権の権利を狙う内
容を決定することを意味します。
即ち、発明の技術的な内容と、特許権として権利を狙う内容は必ずしも一致するわけではなく通常、権利を
狙う内容は、発明の技術的な内容より広く決定します。
また、権利を狙う内容は、発明の技術的な内容を段階的に分けることにより、複数設けることが一般的です。
さらに、発明の内容によっては、ものの発明、方法の発明として発明のカテゴリーごとに権利を狙う内容を決
定すること、発明がネットワークシステムに関するものであれば、システムの発明、サーバの発明、コンピュー
タプログラムの発明として複数の視点で権利を狙う内容を決定することもあります。
権利を狙う内容を決定するスキルを身に付けるためには、ある程度の実務経験が必要となりますので、弊所
では実務を通じて、このようなスキルを習得していただきます。
なお、この権利を狙う内容を決定するスキルが、権利の強さを左右し、特許事務所としての腕の見せ所にな
ります。
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「B 特許的観点に基づき整理した内容を文章で表現するスキル」について
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特許的観点に基づき整理した内容を文章で表現するスキルとは、文章作成力のことを意味します。
特許権を取得するためには、上記Aの段階で決定した権利を狙う内容を文章で記述することが必要になりま
す。
権利を狙う内容を忠実に文章で(日本語で)表現することは、意外と困難です。 このことを謙虚に受け止め
て、文章作成力の向上を図る方を弊所は求めています。
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※その他
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弊所では、特許関連業務以外に、商標に関連した業務も多数受注しています。そのため、特許以外にも商
標関連の業務等も行うことができます。 |